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毒の歴史
化学兵器の歴史|マスタードガスからノビチョクまで
戦場の霧のように語られがちな化学兵器は、単に「毒ガス」と呼べるものではありません。液体やエアロゾルを含む兵器体系として、びらん剤、窒息剤、血液剤、神経剤がそれぞれ異なる作用機序をもち、1915年の塩素、1917年のマスタード、1925年のジュネーヴ議定書、1997年発効のCWC、
毒と文化
毒と文学の歴史|物語はなぜ毒を好むのか
文学がこれほどまでに毒を好んできたのは、目に見えないまま身体と心に入り込み、宮廷や国家の権力、さらに知の両義性まで同時に語る装置になりうるからです。ハムレットの比喩性とアガサ・クリスティの合理的な毒トリックを続けて読むと、同じ「見えなさ」が時代によって腐敗の象徴にも、
毒と文化
白雪姫の毒リンゴ|象徴と毒の民俗学
白雪姫を思い浮かべると、たいていの人の頭にまず浮かぶのは赤い毒リンゴでしょう。けれども原典のKinder- und Hausmärchen第53話では、王妃の加害は腰紐、毒の櫛、毒リンゴの三段階で進み、私が青空文庫版の本文を追うと、前二回は即座に救助され、最後だけが遅れて物語の重心になることが、
毒と文化
フグ料理の歴史|縄文から制度化まで
冬の会席で、透けるように皿へ引かれたてっさを前にすると、フグはただ危険な魚なのではなく、薄造りや寝かせで旨味を引き出す技術と、資格制度で危険を封じ込める仕組みの二層で成り立つ料理だとわかります。