白石 環

生物学者・自然観察ガイド

フィールドワーク重視の生物学者。有毒生物の進化戦略や警告色の研究に取り組み、「なぜ生物は毒を持つようになったのか」という進化的な問いを追究しています。

白石 環の記事 (4)

自然界の毒

アジサイの毒|犬・猫の誤食が危険な理由

アジサイは、日本の梅雨にもっとも身近な有毒植物のひとつである。6月の公園や民家の生垣でよく見かける花ですが、犬や猫にとっては誤食が中毒につながるため、見慣れた景色ほど注意が要ります。

自然界の毒

チョウセンアサガオの毒|ゴボウと誤食する幻覚成分の正体

チョウセンアサガオは、ナス科の一年草または多年草として大きな漏斗状の花を咲かせ、夏の夕暮れには白い花が一斉に開いて甘い芳香が庭に満ちます。だが、その美しさの内側には強い毒性が潜み、全草が有毒で、とくに根と種子には取り違えを招きやすい危険が集まっています。

自然界の毒

キョウチクトウの毒オレアンドリン|街路樹に潜む猛毒

キョウチクトウは、インドから中近東を原産とするキョウチクトウ科の常緑樹で、戦後日本では街路樹や公園樹として広く植えられてきた植物です。夏の街路や公園で群れて咲くプロペラ状の花は目を引きますが、その全身には強心配糖体オレアンドリンが潜み、見慣れた景色と毒性の落差がこの植物の第一の特徴だといえます。

自然界の毒

身近な毒草20種|庭と公園にひそむ有毒植物

毒草とは、庭や公園、散歩道の植え込みにまで入り込んでいる身近な有毒植物の総称である。スイセンやトリカブト、キョウチクトウのように見慣れた花ほど強い毒を秘め、白石環のような自然観察の現場では、まず生活圏のどこにそれらが潜んでいるかを確かめるところから話が始まる。